子どもたちが希望を抱ける教育、社会に!(コバコイベントレポート『北欧で見つけた、幸せな社会のつくりかた』)

コバコスタッフの井上です。

5月6日(土)、14時から『北欧で見つけた、幸せな社会のつくり方』を開催しました。内容は、北欧に滞在していた高須海地さんをお招きして、北欧で見つけた幸せな社会をつくるためのヒントをお話しいただき、どういう条件が整えば「よい教育」「よい社会」と言うことができるのかということをいっしょに考えるというものでした。

★なかでも印象的だった北欧の教育について。

・デンマーク、フィンランド、スウェーデンは大学院まで学費が無料。
・一方的に先生が何かするという授業のかたちをとることは少ない。
・先生も自分の教育スタイルを自由に選択することができる。
・デンマークの小学校では、テストは今の自分の「現在地」を知るためのものであり、評価を得るためのものではない。
・使う教材は個別に選択できる。
・子どもたちが自分の頭で考えて探求していく教育が重要視されている。

高須さんは、「今の日本の教育は子どもたちが〈希望〉を描けないものになってはいないだろうか?」と問題提起してくれました。確かに、勉強がいい大学に入るための競争になってしまったらしんどい。みんな同じように同じようなことをする画一的すぎる学校空間はしんどい。大学に通うために自己破産相当額の借金(奨学金)を背負わなければいけないことはしんどい… 勉強することには、試験勉強や受験勉強の達成感以上のもっと深いよろこびがあるはず。自分の学びを探求しながら生きる力を存分に育めるような、そんな公教育を、ぼくも受けてみたかった。

北欧ではどんな教育が行われているのか、人びとはどんな考え方でものごとを実践しているのかという事例を話してくださって、そうしたオルタナティブを「知る」ことで、自分の視野が広がったような感覚のする時間でした。

最後にみなさんで交流できたこともよかったなと思います。
来てくださった方、ありがとうございました!

高須海地
1999年生まれ。愛知県出身。大学在学中にFridays For Future shigaを立ち上げる。環境問題や教育をはじめ、さまざまな課題にたいして政治的活動を展開してきた。現在、東京在住。滋賀県基本構想審議会委員。「いちから研究所」発起人。

ライター:イノウエタケトシ