2泊3日の短期集中合宿で技術同人誌をつくる![kosen14s]

2泊3日の合宿でコバコにやって来た高等専門学校(以下、高専)[*1]の学生8名。今回は「企業合宿って何?」「開発合宿ってどうやるの?」という素朴な疑問を、彼らの合宿を事例に解き明かしたいと思います。

1. メンバーが一堂に会する機会を作る

―ここに集まった8名の関係性を教えてください。

2014年度に高専に入学した人たちの『kosen14s』[*2]という集まりが母体になっています。高専OB有志の方々が開催する「高専カンファレンス」[*3]というイベントがあるのですが、その参加者が「Slack」(LINEのグループトークのようなチャットツール)上に、『kosen14s』というチャットスペースを作ったのが始まりです。それから各種イベントなどを通してメンバーが増えていきました。
今ここにいるのは「kosen14s」の中でも、活発に動いてるメンバーが主になっています。

―2014年度の入学生ということですが、全員が同じ学校なのですか?

徳山高専や奈良高専、舞鶴高専、明石高専などバラバラです。大学生もひとり混ざっています(笑)。専攻も機械や電気工学などそれぞれ違いますが、このみんなはパソコンやプログラミングを扱う情報系技術に興味があるという共通点があります。

2. テーマや目的を設定する

―2泊3日間の合宿の目的は何でしょう?

10月8日に技術書専門の同人誌即売会「技術書典」(https://techbookfest.org)というイベントがあり、そこで出店するための技術書を作ろうと思っています。
「Slack」の同人誌制作チャンネルで、それぞれの得意分野を執筆していたのですが、完成に向けて一度集まってみようということで合宿にしました。

―よくこのように集まって、何かを制作したりするのでしょうか?

過去に2回合宿をしたことがあり、今回が3回目になります。第1回目は単純にオフ会でカレーを作ったりしました。2回目は舞鶴で高専カンファレンスがあったのですが、舞鶴が遠かったので宿泊にしました。何かを制作するために集まる、というのは今回が初めてです。

3. 環境や設備を知っておく

―合宿所を選ぶときのポイントは?

インターネット環境があること、地理的条件、プリンターやプロジェクターなどの機材があることでしょうか。
今回は関西を中心に西日本の人が多かったので、集まりやすいよう場所も考慮しました。佐用町は特急が止まる(京都や大阪から乗り換えなしで行ける)ので、便利だと思います。

あと、コバコは朝食と昼食が付いているのと、常駐で対応してくれる人がいるのがすごくありがたかったです。

4. まとめ

開発合宿のメリットは、その生産性にあります。会社員にしろリモートワーカーにしろ、日々の業務や雑務から離れて、タスクに集中することで生産効率はぐっと上がります。期間が決まっているためモチベーションも高まり、普段とは違う気持ちで開発に臨めるのではないでしょうか。
またいろいろな人の技術や考え方に触れ、チームワークの強化といった面からも効果が期待できるでしょう。

都会の喧騒から身をおき、自然に触れながら過ごすことで意外な発見や新しい道が開けるかもしれません。コバコは、みなさんの開発合宿を応援しています!


[*1]高等専門学校

主に中学校卒業程度を入学資格とし、修業年限5年(商船学科のみ5年6か月)間の課程のもと、主に工学・技術・商船系の専門教育を施すことによって、実践的技術者を養成することを目的にした教育機関
(高等専門学校-Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/高等専門学校

[*2]高専カンファレンス

「高専カンファレンス」とは、その名称を用いて行われる、高等専門学校および高専生をテーマとする、勉強会をはじめとした各種活動(以下、「個別の活動」と言う)の総称、およびその集合体(以下、「コミュニティ」と言う)の名称のことを言います。
2008年6月の小さな集まり以降、高専特有のバイタリティ・結束感が生み出す高専内外のつながりを活かし、現在では既存の高専の枠組みを越え、全国的に広がっています。
(高専カンファレンスHPより http://kosenconf.jp

[*3]kosen14s

https://kosen14s.github.io 参照