2018/12/27
祝・オープンから1周年! 地元愛溢れるパン屋さん「ル・プルースト」に潜入!
佐用町を見守る、樹齢1000年の大イチョウ。そのお膝元に赤いテントが目印のパン屋さんがある。オープンからたった1年で、地元民はもちろん町外からのファンもグッと掴んだ人気ベーカリー「ル・プルースト」。その秘密に迫ります!
大豆、卵、果物まで佐用町の恵みがいっぱい!
アンティーク調の趣あるドアを開けると、カランコロンというベルの音とともにパンが焼ける香ばしい匂いが漂う。心をやさしく満たしていく、バターと小麦の甘い匂い。そもそも店名の「ル・プルースト」は、匂いによってかつての記憶が蘇るという“プルースト現象”から付けられたのだとか。
木の温もりあふれるシックな店内には、おやつに食べたいスイーツ系から惣菜パン、マニアのハートを掴むハード系まで約50種類以上のパンが並べられている。溶岩石使用のオーブンで焼かれたパンは、外はサクッと中はふんわり。佐用産の食材も豊富に使われており、もち大豆のきな粉パン、佐用高校の卵を使ったクリームパン、地元で採れたブドウやイチゴ…と生産者の顔が見える安心安全な素材選びも、町民に愛される理由のひとつ。
またパリッとした食感が楽しいバゲットと薄めの皮に中はしっとりとしたバタール、2種類のリーンな生地が使われたハード系パンは、噛めば噛むほど美味しさが広がる味わい。パン好きだけでなく、ワイン好きにもオススメしたい一品です。
低温度でゆっくり熟成させた、こだわりの湯種食パン
これまで20年以上パン職人として働き、昨年遂に地元・佐用町で開業した山田文章さん。出勤前や通学前にも間に合うよう朝7時にオープンすると、閉店は姫路から帰宅した人も駆け込める夜7時。仕込みは朝2時半(!)という、そんなパンひと筋の山田さんイチオシは、長時間かけて熟成させた湯種食パン(260円+税)。もっちりとした弾力に自然な甘み、ほどけるような口どけは、一度味わえばやみつきに。また、劣化が遅く美味しさが長持ちするので、翌日もふわふわの食感が楽しめるのだそう。
売り場に併設されたパン工房は、丁寧なパン作りの工程とともに山田さんとのおしゃべりも楽しめるオープンキッチン。子どもからお年寄りまでみんなを笑顔にする人気店は、山田さんの人柄が表れた、やさしいパン屋さんなのでした。
Le Proust
ル・プルースト
住所:兵庫県佐用郡佐用町佐用3134
電話番号:0790-65-9848
営業時間:7:00〜19:00
定休日:月曜(不定休あり)