自分のイメージをカタチにする空間 「ファブラボ西播磨β」に潜入!

「こんなん自分で作れたらええのになー」

「ここもうちょっと小さかったら便利やのにー」

誰しもが感じたことのあるこのフラストレーション。このモヤモヤ解決の場となりえるのが今回紹介する「ファブラボ西播磨β」だ。

そもそも「ファブラボ」とは?

ファブラボとは、「デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワーク」のことであり、個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指している。2002年にスタートしたファブラボは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のニール・ガーシェンフェルド教授が著書『ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け』でファブラボを紹介して以来、その考え方が急速に世界中に広まった。日本国内においては2011年に「ファブラボ鎌倉」と「ファブラボつくば」がオープンしたのを皮切りに、各地に広がりつつある。なお、ファブラボ西播磨βは正式なファブラボとなるための準備段階であるため、名前の後にそれを表す「β」がついている。

廃校になった小学校にあるアットホームなラボ

ファブラボ西播磨βは旧長谷小学校校舎の1階にある。キレイに塗り替えられた白い壁、木の温もりを感じる廊下、スタイリッシュな照明のコントラストがとても印象的である。元々大手企業でエンジニアとして働いていた主宰者の竹田一成さんが、ものづくりの裾野を広げること、子どものうちからものづくり体験を増やすことを目的に2017年3月に設立した。

主宰者の竹田一成さん

創作意欲をかきたてる工作機械パラダイス

いかにも「作業場」という雰囲気を感じさせるラボの中には、たくさんの工作機械やハンドツールが用意されている。ここでは自分が作成したデータを3Dプリンター等のさまざまな工作機械によって出力したり、それに手を加えたりすることができる。機械が動いているところをじっと見ているだけで、時間を忘れてしまう。

最初はカフェに行くぐらいの気持ちで大丈夫

正直ものづくり未経験者にとっては「ファブラボ」という名前からして、近づきづらい。だが、「最初は、お茶飲みに来るぐらいの感じで大丈夫です」と主宰者の竹田さんは言う。「他の人が作業をしているのを見てもらうところから始め、楽しみながらものづくりをしてもらえたら」とのこと。設立以来、登録者は累計約50名以上となり、子どもから主婦までさまざまな人が利用している。現在はものづくり教室の実施や初心者向けには問い合わせがあれば、工作機械の取り扱い講習を開催予定である。オープン時間にはスタッフが常駐しており、分からないことがあれば質問することが可能。

オープン日はいつ?なにが必要?

ファブラボ内のパソコンは使えるが、ノートパソコン(購入後5年以内のものが良い)持参推奨とのこと。見学は無料、ビジター設備利用料は500円。月額は¥3,500 (1世帯)。材料は持込または実費(ファブラボで販売している物を買う)。法人利用は要問い合わせ。詳細情報は下記ホームページを参照のこと。オープン日は水曜日(19〜22時)、土曜日(14〜22時)で、水・土以外は問い合わせが必要。臨時休業はホームページで事前に知ることが出来る。初めてファブラボに行く場合は、あらかじめ問い合わせるのがベター。

 

お問い合わせファブラボ西播磨β(兵庫県佐用郡佐用町口長谷580)